【思いつき2泊3日直島の旅②】ベネッセハウス パーク
フェリー下船後は宿泊予定のベネッセハウス パークに車で移動。
ベネッセハウスの敷地内は宿泊者のみが乗り物で入場できるようになっていました。ゲートには受付のおじさんが常駐。簡易なテントのようなゲートで夏はとっても暑そう。。
おじさんに名前と宿泊先を伝えるとパスがもらえます。これで自家用車でもベネッセハウス敷地内にいつでもアクセスできるように☆
3年前くらいからいつかは泊まってみたいと思っていた憧れのベネッセハウス。
当時はオーバルしか知らなくて、お値段を見ては1泊で海外やフジロック通しで行けちゃうから予約には勇気がいるな、と思っていたのですが。。旅行直前にベネッセハウスはオーバル含めて4棟あることを知りました(遅w)
お値段的にはビーチ>オーバル>ミュージアム>>パークという順なのですが、予約の取りづらさはダントツでオーバルの模様。
直前に決めたのでオーバルやミュージアムは既に埋まっており(空いていたとしても予算的に選んだかどうか。。苦笑)、2人だけなので広々としてお高めのビーチでなくてパークでいいよね、ということで今回はパークに宿泊しました。その分朝夕お食事をつけてゆっくり2泊。
島に埋め込まれた自然な造形をした建物。アートがお出迎えしてくれて、華美さはなくてもとっても素敵!
入ってまずはアルコールの手指消毒からの非接触検温。
チェックイン時にお部屋やお食事のことだけでなく美術館や帰りのフェリーのことなども詳しく説明してくださり有難かったです。
なんせ下調べ無しの思いつきで来てしまったので…笑。地中美術館が予約必須とか知らなかった…汗。
客室は2階のデラックスツイン。
お部屋は30平米ないくらいのこじんまりした感じですが、目の前に広がるパークと海の景色が最高。
杉本博司氏の「苔の観念」というサイトスペシフィック・ワークの真上でした。いい部屋!
ベネッセハウス パークは安藤建築には珍しい木造が特徴的な建物だそう。
見上げると木を活かした不思議な形をした天井。ここからまぶしすぎない優しい光が入ってきます。
ベッドやお風呂は至ってシンプル。
嬉しかったのが客室にテレビは無く、代わりにBOSEのスピーカー(CDとBluetooth対応)が置いてあったこと。ホテルに戻って来て静かなSSWやジャズの音楽を聴きながらゆっくり晩酌もできたし、波と虫の声だけが聞こえる静かな環境に身を置いて眠りにつけたので疲れが癒えました。
写真はないですがお風呂とお手洗いが部屋別になっていたのも日本人としてはポイント高いです。
アメニティはバスソルト以外はすべてTHANN。ナチュラルな良い香りで、お部屋のシンプルながらも丁寧な雰囲気にマッチしていました。
館内には宿泊者だけが観ることができるアートが沢山。
ロビーの階段を下りると杉本博司さんの作品が沢山展示されていました。もはや美術館のよう。。
いつ行っても夜みたいな不思議なエリア。
杉本博司氏エリアを抜け、テラスレストランまでを繋ぐ通路にも展示品が。
通路に設置された須田悦弘氏の「バラ」やテレジータ・フェルナンデスの「ブラインド・ブルー・ランドスケープ」がお食事への高揚感を更に上げてくれました。
うっかりすると見逃しそうなところにパーク・ラウンジがあり、そこにも作品が展示されていました。
パーク・ラウンジは朝7時から夜11時まで開いていて、無料の水、コーヒー、紅茶がいつでも飲めました。電話でオーダーするとメニュー表のお酒(有料)も頼めます。
初日の夜にミニボトルの白ワイン(1500円)を2人であけ、最終日の朝にアイスコーヒーが飲みたくなりこちらを利用しました。
バーやラウンジというよりどこかのお金持ちの別荘の一室みたいな雰囲気で、これはこれで好きな感じ。飲み物以外にもアート・ブックが置いてあったり、屋外にあるジョージ・リッキーさんの「ペリスタイルV」がベストポジションで観られたりするので一休みスポットとして最適です。
このアートと自然にフォーカスした環境を贅沢と感じる人もいれば、質素の一言で片付ける人も一定数いると思います。
大浴場やジャグジー、シャンデリアのようなわかりやすい華美さがないですし、サービスも星付きホテルのような能動的な感じではないので。。
でも、ギラついた環境が苦手な私たち夫婦にはなんだかしっくりきました。
アートに触れながらも自然の中でしっかり心身を休めて、それって本当の意味での贅沢なんじゃないかなと感じることができて大満足です。
機会があったらまた宿泊したい、素敵なホテルでした(^^)